センターについて

センター長ごあいさつ

齋藤竜太

愛知県脳卒中・
心臓病等総合支援センター
センター長 齋藤竜太

この度、愛知県脳卒中・心臓病等総合支援センターが設立されました。当センターのホームページをご覧いただきありがとうございます。愛知県では「2040年までに健康寿命を3年以上延伸し、循環器病(脳卒中や心臓病)の年齢調整死亡率を減少させる」という大きな目標を掲げています。この目標を実現するため、県内の急性期病院や回復期リハビリ病院などの医療機関、行政機関、患者さんとご家族を含むすべての関係者間の有機的な連携を構築するために本センターが誕生しました。脳卒中や心臓病の予防から治療、リハビリ、在宅療養に至るまで、患者さんとご家族を切れ目なく支えることが私たちの使命です。超高齢社会において脳卒中や心臓病は誰にとっても身近な病気となります。これらの病気による死亡や後遺症を減らし、患者支援を充実させることは、地域医療の重要な課題です。センター長として県内の医療・介護・行政を結集し、一人でも多くの命を救い、後遺症に苦しむ方を減らしたいと願っています。県民の皆様が健やかに暮らし、「安心して年を重ねられる愛知」を実現するため全力を尽くす所存です。誰もが安心して暮らせる社会を目指し、県民の皆様と共に歩んでまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

井澤英夫

愛知県脳卒中・
心臓病等総合支援センター
センター長 井澤英夫

愛知県では脳卒中や心臓病等によって亡くなる方を減らし、県民の健康寿命を延伸することを目標に掲げていて、その活動の一環として厚生労働省の「脳卒中・心臓病等総合支援センターモデル事業」の「心臓病拠点」に藤田医科大学病院が採択されました。同じく「脳卒中拠点」として採択された名古屋大学医学部附属病院と共同して、「愛知県脳卒中・心臓病等総合支援センター」として活動し、その上で、愛知医科大学病院、名古屋市立大学病院と連携して県民の皆さまの健康と安心を守って参ります。
 脳卒中や心臓病は、ある日突然発症し命を危険にさらすだけでなく、後遺症のために退院後の生活にも大きな影響を与える病気です。しかし、適切な予防や早期の治療、リハビリによって、多くの方が健康的な日常を取り戻すことができます。大切なのは、「発症しないこと」「早く見つけて早く治療すること」「回復を支え続けること」です。
私たち総合支援センターは、県内の病院や診療所、リハビリ施設、救急隊、愛知県などと力を合わせ、脳卒中・心臓病に関する医療と支援のネットワークづくりを進めます。愛知県のどの地域にお住まいの方も、必要なときに必要な医療が受けられるようにすることが、私たちの使命です。また、県民の皆さまに向けた公開講座や啓発活動を通じて、心臓病や脳卒中の予防に一緒に取り組んでいきたいと考えています。食事、運動、禁煙、血圧管理といった日々の生活習慣の積み重ねが、脳卒中や心臓病を防ぐ最も確かな方法だからです。
 これからも、愛知県民の誰もが安心して暮らせる社会を目指し、関係機関と連携しながら、一歩ずつ取り組んでまいります。藤田医科大学病院1階に心臓病相談窓口を設置しています。心臓病の患者さんやご家族の方が安心して相談を受けていただけるようにしていますので、どうぞお気軽にご利用ください。

センター概要

愛知県脳卒中・心臓病等総合支援センターは、厚生労働省の指導の下、愛知県の循環器病対策推進計画(第2期・2024~2029年度)の一環として設立された拠点です。

画像をクリックすると、
拡大表示されます

名古屋大学医学部附属病院(脳卒中拠点病院)と藤田医科大学病院(心臓病拠点病院)が中心となり、二つの大学病院が協力して本センターを運営しています。

さらに、愛知医科大学病院や名古屋市立大学病院とも緊密に連携し、急性期から回復期リハビリ、維持期の療養までを支える県内医療連携ネットワークを構築しています。また、高齢者医療を担う国立長寿医療研究センターや、愛知県医師会などの関係団体・行政とも協力し、県全体で脳卒中・心臓病の予防と治療体制を強化する包括的な仕組みを整えています。なお、本センターの事業は行政と医療機関の緊密な協働の下、県内で地域による医療・リハビリ体制の格差を是正し、どの地域にお住まいでも質の高い支援が受けられるようにすることも目指しています。さらに、本センターでは県や医師会など関係団体も交えた運営会議を定期的に開催し、地域ごとの課題を共有しながら事業の進捗管理と改善に努めています。本センターの活動を通じて、愛知県全域で質の高い循環器病対策が実現し、県民の健康寿命延伸と循環器病死亡率の低減に大きく寄与することが期待されています。このように本センターは県内の複数の病院・施設と有機的に連携し、脳卒中・心臓病に関する総合的支援拠点としての役割を果たします。復職や就労支援を含め、患者さんやご家族が発症後も安心して生活できるよう、医療から福祉まで切れ目ない支援体制を提供することが本センターの目標です。

センターの役割

本センターは、愛知県内において脳卒中・心臓病対策のハブとして以下のような役割を担っています。

  • 予防と啓発
  • 健診の推進
  • 医療体制の整備
  • 多職種連携の推進

予防と啓発予防と啓発

脳卒中・心臓病を予防するため、正しい知識の普及啓発活動を行います。地域での市民公開講座、ホームページやSNSでの情報発信などを通じて、県民一人ひとりが正しい知識を身につけ予防行動を取ることができるよう働きかけます。

健診の推進健診の推進

脳卒中・心臓病の危険を早期に発見するため、健康診断の受診率向上に努めます。行政や地域医師会、企業と連携し、集団健診や職場健診の機会を増やすなど、住民の健診受診を促進します。健診による生活習慣病の早期発見・早期治療を通じて脳卒中・心臓病の発症予防につなげます。

医療体制の整備医療体制の整備

発症直後から適切な治療やリハビリを継続できるよう、県内の医療提供体制を強化します。救急医療の充実や専門施設間の連携強化によって、迅速で質の高い治療を提供します。例えば、たらい回しのない24時間対応の救急診療体制の整備や、亜急性期以後の速やかな回復期リハビリテーション病院への転院、地域リハビリ施設の拡充・専門職の育成支援などを行っていきます。

多職種連携の推進多職種連携の推進

患者さんを支えるため、医師・看護師・リハビリ職・介護職など多職種が連携する地域包括ケアを推進します。医療・介護・福祉が一体となった支援ネットワークづくりに取り組みます。具体的には、定期的な多職種連絡会議の開催やICTを活用した患者情報共有システムの導入、そこで得られたデータの分析によるサービス改善なども推進していきます。

これら4つの役割は愛知県の脳卒中・心臓病対策の柱となる取り組みです。以上のように、本センターは予防から医療・介護まで多面的に事業を展開し、県民の皆様の健康を総合的に支えています。これらの取り組みを通じて、本センターは愛知県の循環器病対策を牽引します。

支援の体制

本センターは県内の医療機関をつなぐハブの役割を担います。そのために専任の医療ソーシャルワーカー等が常駐しています。

このハブ機能を通して、県民の皆様には必要な情報提供や支援調整を効率よく提供します。また、患者さんや介護者の方に対して、医療・介護・福祉・就労・障害に関する情報を提供します。必要に応じて、愛知県在宅医療・介護連携ネットワークや地域の多職種チームとも連携し、退院後の在宅療養や介護サービス利用まで見据えたサポート体制の提供を目指します。また、各回復期リハビリテーション病院と連携して運動機能や高次脳機能障害の脳卒中リハビリテーション、心臓リハビリテーションを支援していきます。高齢の患者さんには、人生の最終段階を見据えたアドバンスト・ケア・プランニング(ACP)等に関する情報提供や意思決定支援を行い、小児・若年の患者さんには、あいち小児保健医療総合センターや患者会と連携して成長段階に応じたサポートや、障害者就業・生活支援センターと協力した復学・就労支援も実施しています。さらに、各医療機関の窓口で集まった医療・介護・福祉・生活に関するデータを分析し、新たな支援サービスの開発につなげる取り組みも進めます。